レイト60sからアーリー70sのアトランティック・レコードといえばソウル・ジャズの宝庫。ソウル(当時はニュー・ソウルって呼ばれていたのかな?)のラインアップには、アレサ・フランクリン、ダニー・ハザウェイ、ウィルソン・ピケット、ロバート・フラック、キング・カーティス(神様!)、など泣く子も黙るブラザー&シスターのスターが勢揃いしていますが、ジャズ部門にもソウル寄りの職人演奏家が多数在籍。真っ黒なソウル・マナーで、“ブラック・イズ・ビューティフル”なコンセプト・アルバムを多数発表しています。なかでもレイ・チャールズ楽団に在籍していた同胞、デヴィッド・ニューマン(ts&flt)とハンク・クロフォード(as)の諸作品は傑作揃い。甘くも骨太のトーンで“泣きのワン・フレーズ”というお決まりのカタルシスに、何度濡らされたことか・・・しかもこれらのセッションでは、魂のないテクニカルなフレーズも単調なブルース・セッションもご法度。バック・メンバー、選曲、構成、ジャケット・デザインまで創り手たちのこだわりが貫徹!良き時代の文化遺産。ホンモノのブルースでジャズでソウルなアルバムであります。本作のゲストは、ヴァイブ奏者、ロイ・エアーズ。脇役のコーネル・デュープリー(g)とレイ・ルーカス(dr)がいい仕事してます。
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Date: 2006/01/13 |
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